女性よりも男性の方が患者数が多いと言われている群発頭痛ですが、女性は全く心配ないということではありません。
では、女性はどれくらいの確率で群発頭痛が発症するのでしょうか?
目次
男女比は 3.5:1 でその差はごくわずか
日本頭痛学会の研究によれば、群発頭痛の有病率は10万人あたり56~401人程度と報告されており、片頭痛に比べその患者数は多くはありません。
群発頭痛の発症年齢は通常20~40歳代であり、男性における有病率は女性の3~7倍です。
群発期には、発作は定期的に起こるほか、アルコールやヒスタミンまたはニトログリセリンにより誘発されます。
群発頭痛の男女比は年々縮まってきている
これまでの検討では,男女比に関しては 5 : 1 から 6.7 : 1 で男性に多いと報告されている.しかし, Manzoni らは群発頭痛の発症の時期を 10 年ごとに比較して,徐々に男性の優位性が低下してきている事を報告している( 1960 年以前の発症例では男女比 6.2 : 1 であるが, 1990-1995 年の発症例では3.5 : 1 と減少してきている).
引用元:一般社団法人日本頭痛学会「頭痛ガイドライン」より
このように、群発頭痛における男女比が縮まってきている背景には、生活習慣が関係していると言われています。
特に大量の飲酒やヘビースモーカーが女性に増えたことも関係しているのではないかとされています。
女性は片頭痛との複合型頭痛も
片頭痛は若い人にも多く、さらに男女比では女性が男性の約4倍と圧倒的に多い病気です。
また、母親が片頭痛だと、その子どもも片頭痛になりやすいということは確かなようで、片頭痛になりやすい体質の人は、ストレスやホルモンの変化などが引き金になって起こりやすいと言われています。
このように、女性はただでさえ片頭痛持ちの人が多いのですが、中には群発頭痛も併せ持つ「複合型頭痛」になる女性もいます。
片頭痛の症状
片頭痛は、月に1~2回から多いときには週に2~3回の割合で、発作的に強い頭痛が起こります。
その痛みは、数時間から3日間ほど続き、頭の片側もしくは両側が脈打つように、ズキンズキン、ガンガンと痛み、吐き気をともなう場合もあります。
また、体を動かすとそれだけで痛みがひどくなったり、大きな音や騒がしい場所、眩しい光などの刺激のある場所では、頭痛は余計にひどくなります。
暗い部屋などでじっとして安静にしていると、痛みが消えて行くこともありますが、椅子に座って安静にしていたり、鎮痛剤を飲んで痛みが治まるのを待つと言う人も少なくありません。
ストレスやホルモンの変化が頭痛誘発の原因になることも
頭痛を起こす大きな原因の1つにストレスがあります。
しかし、片頭痛の場合、ストレスがかかっている最中に頭痛が起こるのではなく、ストレスの原因が取り除かれた後に頭痛が起こるところに特徴があります。
例えば、「この大切な仕事が完了すれば、明日から旅行に行けるから頑張ろう」と思っていても、その大切な仕事がストレスになっていると、その仕事が終わりストレスから解消された途端に激しい頭痛に襲われ、せっかくの旅行も台無しになってしまいます。
また、女性ホルモンの変化も片頭痛を起こす原因と言われています。
- 妊娠中は頭痛が起こりにくい
- 経口避妊薬のピルを使用すると頭痛が起こりやすい
- 妊娠前より出産後のほうが頭痛がひどくなる場合がある
また、人によっては、チョコレートやワイン、チーズなどの特定の食べ物が頭痛発生の誘因となる場合もあります。
複合型頭痛の治療法
まず片頭痛ですが、片頭痛の治療で最も大切なことは、頭痛を引き起こす誘因・原因を避けることにあります。
- ストレスをためないようにする
- 経口避妊薬やホルモン剤を使用しない
- 頭痛を誘発する食べ物は避ける
片頭痛が起こったとき、横になってじっとする、少し睡眠をとることで痛みが軽減することもあることから、睡眠も片頭痛の治療の1つとして重要だと言えます。
また、片頭痛は脳の血管の拡張から起こるとも言われていますので、拡張した血管を収縮させる効果のある薬物(イミグランなどのトリプタン系薬剤)を予防薬として摂取することも有効と言われています。
群発頭痛も片頭痛も、血管の拡張が痛みを引き起こすという意味では似ています。
ただ2つ違うところは、
・市販の痛み止め(頭痛薬)が群発頭痛には効果がない
・片頭痛は暗いところで安静にしていれば落ち着くのに対して、群発頭痛はあまりの激痛で寝ていることはできない
という点です。
複合型頭痛にはサプリメントも有効
群発頭痛の治療には、主に以下の2つの方法が取られます。
この2つの治療法は、使い始めて比較的早く効果が現れるのですごく嬉しいのですが、費用がかさんだり、手間がかかったりと、なかなか思うように効果的に使うことができません。
私は片頭痛歴25年以上、群発頭痛歴は15年です。
そこで、私は色々な薬以外の方法を試してみました。
市販の点鼻薬、市販の酸素ボンベ、患部を冷やす、ツボ押しをする、マグネシウムを多く含むアーモンドを食べる、など様々な方法を試しました(サイト内に記事もあります)。
しかし、そのどれも私に襲い掛かる激痛を消し去ることはできませんでした。
ちなみに、私が一番実感できたのは現役ドクターが開発した『ズツノンDr.』というサプリで、それまでどうしてもなくならなかった激痛が、飲みはじめた次の日には嘘のようにスッキリ実感できました。
「まだサプリメントは試したことがない!」と言う方は、ぜひ参考にしてみてください。