頭痛の苦しさは、なった人にしかわからない、とても深刻なものです。
そんな苦しさ・痛みを一刻でも早く軽減させる方法を、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛とタイプ別に解説します。
タイプ別、早く頭痛を治す8つの方法
ここからは、タイプ別の早く頭痛を治す8つの方法についてまとめていきます。
1. 痛いところを冷やす(片頭痛)
痛いところを保冷材などで冷やすと痛みが軽減されることがあります。
しかし、この方法が効果を実感できるのは片頭痛の場合だけと覚えておきましょう。
片頭痛は、脳の血管が拡張されて痛みが発生しますので、その部分を冷やすことで拡張した血管を委縮させて、痛みを軽減させます。
緊張型頭痛は、筋肉が凝り固まっていることから頭痛が起こりますので、冷やしてしまうと逆効果です。
また、群発頭痛には冷やすことがあまり効果のないことも知られています。
2. ツボ押しをする(片頭痛、緊張型頭痛)
頭部には、頭痛を軽減させるツボがいくつかあります。
画像引用:株式会社リトルサイエンティスト(PDF)より
このイラストにある「百会(ひゃくえ)」、「通天(つうてん)」、「風池(ふうち)」を重点的に押してみることにしました。
百会(ひゃくえ)
場所: 両耳と正中線の交点
効果: 頭痛、不眠、めまい、鼻疾患、痔、精神疾患
通天(つうてん)
場所: 「百会」の両側のわずかに前寄り。額の髪の生えぎわから、前正線上を親指の幅四本分後ろにいき、さらに耳の方向へ親指の幅一本半分下がったところ
効果: 頚部、鼻の中のできもの、鼻づまり、頭痛や頭重
風池(ふうち)
場所: 後頭部の生え際にある胸鎖乳突筋と僧帽筋の間くぼみ
効果: 首こり・肩こり・頭痛・眼精疲労・脳の活性・自律神経
これらのツボ押しは、片頭痛や緊張型頭痛に効果がある可能性がありますが、群発頭痛はその痛み自体が強烈ずぎて、ツボ押しをしても効果が感じられにくいと言わざるを得ません。
3. お風呂に入り温まる(緊張型頭痛)
お風呂に入って頭痛が軽減されるのは、緊張型頭痛の特徴の1つです。
緊張型頭痛は首や肩の周りの筋肉が凝り固まって起こりますので、お風呂に入って温まることで、固まった筋肉をほぐし、血流が良くなることで頭痛を軽減させることができます。
しかし、片頭痛や群発頭痛は逆に脳の血管が拡張して痛みが発生していますので、お風呂に入り温めることは逆効果です。
4. マッサージやストレッチをする(緊張型頭痛)
マッサージやストレッチをして頭痛が軽減されるのも、緊張型頭痛の特徴の1つです。
お風呂で温まるのと同じように、マッサージやストレッチをすることで筋肉をほぐし、血流を良くすることで頭痛を軽減させることができます。
しかし、片頭痛や群発頭痛は逆に脳の血管が拡張して痛みが発生していますので、マッサージやストレッチをすることは逆効果です。
※群発頭痛の場合、身体を動かすことで気がまぎれる程度の効果はあるかもしれません
5. じっとして安静にしている(片頭痛)
片頭痛の場合、まぶしい光や大きな音などの外部の刺激のない、暗い部屋などで安静にしていると、痛みが軽減する場合があります。
横になれない場合でも、椅子に座ってゆっくりしているだけでも痛みは数時間で引いてくる場合があります。
緊張型頭痛の場合、じっとしているよりもストレッチなどをして筋肉を動かしているほうが痛みを軽減できる可能性があります。
また、群発頭痛の場合、その痛みが強烈なため、逆にじっとしていることができません。
6. コーヒーやお茶などでカフェインを摂取する(片頭痛、緊張型頭痛)
コーヒーや緑茶などのカフェインを含む飲み物を摂ると、頭痛が楽になることもあります。
カフェインは鎮痛剤にも含まれている場合もありますので、片頭痛や緊張型頭痛に効果を発揮することも期待できます。
しかし、飲み過ぎると逆に頭痛を起こすこともあるので、量には注意が必要です。
7. マグネシウムやビタミンB2を摂取する(片頭痛、群発頭痛)
マグネシウムやB2には、頭痛を軽減させる効果があると言われています。
特にマグネシウムは、生体内で300種類以上の酵素反応に関係している為、不足すると身体が疲れやすくなったり、身体がだるいと感じるような症状が出ると考えられています。
また、マグネシウムは拡張した血管を収縮させる効果があると言われていて、片頭痛や群発頭痛に効果があると言われています。
しかし、私自身がマグネシウムを含む食品の代表格でもあるアーモンドを一定期間摂取してみた結果、その効果をあまり感じることができなかったことから、あまりに痛みの強い群発頭痛の場合、効果を実感できるようになるまで、相当な時間が必要かもしれません。
ただ、群発頭痛の発生期間は1回につき1~2ヶ月と短期間ですので、効果が出る前に終わってしまう可能性もあります。
8. 鎮痛剤を使用する(片頭痛)
頭痛になると鎮痛剤を飲むと言うのは一般的ですが、頭痛のタイプによっては全く効果がない場合もあります。
鎮痛剤(頭痛薬)は、頭痛を根本から治すものではなく、痛みを軽減させる目的のものです。
ですから、基本的にはどの頭痛にも効果がある可能性はあるのですが、群発頭痛に関してだけを言えば、薬の効果が効くより前に頭痛が治まってしまうことが多く、また痛みの度合いによっては鎮痛剤の効果すら全く歯が立たない可能性もあります。
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基礎知識:頭痛が起こる原因
片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛、それぞれタイプごとに頭痛の起こる原因が異なります。
この原因を知らないと、間違った方法で治そうとしてもかえって悪化させてしまうことがありますので要注意です。
片頭痛の起こる原因
片頭痛は、以下のようなことが原因で起こります。
- ストレスからの解放
- 月経による女性ホルモンバランスの変化
- 家族歴
- 飲酒や特定の食べ物
- 空腹
- 人ごみや騒音、まぶしい光、ニオイ
- 天候の変化、気圧の変化、温度の変化
- 睡眠不足、寝過ぎ
片頭痛は、頭の片側あるいは両方のこめかみから目のあたりにかけて、脈を打つように「ズキンズキン」と痛むのが特徴です。
この痛みは、脳の血管が拡張して起こっていることを表しています。
緊張型頭痛が起こる原因
緊張型頭痛は、首から肩、背中にかけての筋肉が緊張することで起こると言われています。
筋肉の緊張が高まり固まると、血流が悪くなり、筋肉の中に乳酸やピルビン酸などの老廃物がたまります。
その老廃物が周囲の神経を刺激し、締めつけられるような痛みを起こします。
また、精神的ストレスは、筋肉の緊張がなくても頭痛を引き起こすことがあります。
緊張が毎日のように続くと、脳に備わっている「痛みのコントロール機能」がきちんと働かなくなり、筋肉が緊張していなくても頭痛が起こるようになってしまいます。
群発頭痛が起こる原因
実は、群発頭痛が起こる原因については、未だに解明されていません。
そして、原因が解明されていないことから、明確な治療法も見つかっていません。
しかし、群発頭痛が発生している時期にアルコールの摂取をすると、必ずと言っていいほど頭痛を誘発させると言うことは知られています。
原因がわかれば対処法がわかる
頭痛のタイプがわかれば原因がわかります。
そして原因がわかれば対処法がわかります。
片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛それぞれの原因を知り、あなたの頭痛がどのタイプかを早急に確認しましょう。
最後に、私が実際に試して良かったと感じたサプリをランキングでご紹介しますのでご覧ください。
「まだサプリメントは試したことがない!」と言う方は、ぜひ参考にしてみてください。