群発頭痛の診断には、その特徴や症状を照らし合わせることで、群発頭痛かどうかを判断します。
しかし、患者を見たときに”痛みへの耐え方”や実践している対処法を見ても群発頭痛かどうかを判断することができます。
目次
一般的な群発頭痛の診断方法
- 2~4をみたす発作が 5回以上ある
- 未治療の場合、重度~きわめて重度の一側の痛みが眼窩部、眼窩上部または側頭部のいずれか1つ以上の部位に、15~180分間持続する
- 以下の1項目以上を認める
- 頭痛と同側に少なくとも以下の症状あるいは徴候の1項目を伴う
- a) 結膜充血または流涙(あるいはその両方)
- b) 鼻閉または鼻漏(あるいはその両方)
- c) 眼瞼浮腫
- d) 前額部および顔面の発汗
- e) 前額部および顔面の紅潮
- f) 耳閉感
- g) 縮瞳または眼瞼下垂(あるいはその両方)
- 落ち着きのない、あるいは興奮した様子
- 発作時期の半分以上においては、発作頻度は 1回/ 2日~ 8回/ 1日である
- ほかに最適な ICHD-3 の診断がない
引用元:日本頭痛学会「P28-30 , 3.群発頭痛およびその他の三叉神経・自律神経性頭痛 , 国際頭痛分類第3版beta版 , 医学書院 , 2014.」より
このように、診断基準を正確に医師に伝えることができて、もしくは医師がこの基準を判断できればいいですが、まだまだ知識の乏しい医師も多く存在します。
こちらをご覧ください。
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群発頭痛かどうかは「痛みへの耐え方」や「対処法」でわかる
一次性頭痛、二次性頭痛のうち、群発頭痛の痛みは群を抜いて強いと言われています。
群発頭痛が発生すると、その痛みのせいで拳で床や壁を殴りつけて骨折してしまう人がいたり、自殺してしまう人もいたりするなど、耐えがたい痛みであることがわかります。
片頭痛のときの痛みの耐え方・対処法の特徴
片頭痛の痛みに対する対処法は以下の通りです。
- 頭痛発生時には、身体の力を抜き、じっと静かに体を動かさない
- 寝ている方が楽になる
- 明るい光やうるさい音を避ける
こうすることで、いくらか片頭痛の痛みに耐えることができます。
ですから、片頭痛の患者に「痛みの耐え方・対処法」を聞くと、このような話を聞くことができます。
群発頭痛のときの痛みの耐え方・対処法の特徴
群発頭痛の痛みに対する耐え方は、片頭痛のそれとは明らかに異なります。
- 痛みがひどく、じっとしていることができない
- 寝てられない、就寝中も痛みで起きてしまう
- じっとしていても身体の力は抜けておらず、逆に身体中の力をグッと入れている
私の場合もそうなのですが、一見じっとしているように見えて、よく見ると拳を握りしめていたり、全身に力を入れてグッと耐えていることがよくあります。
実はこの痛いときの「耐え方」が医師にとって、群発頭痛かどかの判断基準の1つになります。
「今ある頭痛はどうやって耐えていますか?」
「耐えているときは身体に力が入っていますか?もしくは力を抜くようにしていますか?」
二次性頭痛との違いも確認ができる
このように、痛みに耐えるときに身体に力が入っているかどうかは、片頭痛との違いを確認する以外にも応用ができます。
脳腫瘍やくも膜下出血や髄膜炎などの二次性頭痛の場合でも、患者の意思で拳を握りしめたり、全身に力を入れようとすることはありません。
群発頭痛の患者が痛みに耐えるときに体に力を入れてしまうのは、それによって緊張が高まり、その結果として交感神経が刺激されて血管を収縮させるからだと言われています。
群発頭痛かどうかは「痛みの耐え方」でも判断することができます。
身体に力を入れているかどうかを確認したら、早めに医師にその症状を伝えて適切な治療を受けるようにしましょう。
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