頭痛には大きく分けて3つに分類されます。
- 日常的に起こる頭痛
- 慢性的に起こる頭痛
- 脳の病気が原因の頭痛
日常的に起こる頭痛には、風邪などの影響で起こるもの、飲酒などによって引き起こされる二日酔いなどがあります。
そして、脳の病気が原因となるものには、くも膜下出血、脳出血などがあり、これらの病気の場合には早急に医師の診察を受けることをおすすめします。
慢性的に起こる頭痛の中には、片頭痛と緊張型頭痛があり、ここでは片頭痛についてまとめていきます。
群発頭痛の特徴については、群発頭痛とはをご覧ください。
目次
片頭痛の特徴
片頭痛は、頭の片側あるいは両方のこめかみから目のあたりにかけて、脈を打つように「ズキンズキン」と痛むのが特徴です。
一度痛み出したら、4~72時間続くのが特徴です。
片頭痛の主な症状
片頭痛の症状は人それぞれ、体質、症状の重さ、性別や年齢などによって異なりますが、一般的には以下のような症状が多いと言われています。
片頭痛の痛み(症状)と頻度
片頭痛は頭の片側、もしくは両側で起こることが多く、「ズキンズキン」「ガンガン」と血管が脈打つような痛みが特徴です。
頭痛の起こる回数は、月に1~2回程度から、多いときには週に1~2回になる人もいます。
痛みは1~2時間でピークに達し、吐き気や嘔吐をともなう症状に襲われることもあります。
片頭痛の予兆
頭痛が起こる前兆として、目の前にチカチカとしたフラッシュのような光やギザギザした光があらわれることがあります。
また、視野の一部が見えにくくなる閃輝暗点(せんきあんてん)が出ることもあります。
片頭痛の痛み以外の症状
- 吐き気がしたり、胃がムカムカすることがある
- 頭痛にともなって、光がまぶしく感じられることがある
- 音やニオイに敏感になることがある
- あまりの痛みに、仕事や家事、勉強などが手につかずに効率が極端に落ちることがある
片頭痛が起こる仕組み
画像引用:スッきりんのバイバイ頭痛講座より
片頭痛が起こる誘因
片頭痛を引き起こす誘因はいくつかあり、その中でも代表的なものが以下の8つです。
- ストレスからの解放
- 月経による女性ホルモンバランスの変化
- 家族歴
- 飲酒や特定の食べ物
- 空腹
- 人ごみや騒音、まぶしい光、ニオイ
- 天候の変化、気圧の変化、温度の変化
- 睡眠不足、寝過ぎ
1. ストレスからの解放
仕事や大きな悩みなどから解放された途端に片頭痛を発症することがあります。
これは、過大なストレスによって委縮していた血管が一気に広がることが原因と考えられています。
2. 月経による女性ホルモンバランスの変化
片頭痛は女性ホルモンの1つである「エストロゲン」の分泌量の変化と関係があると言われ、月経の始まる1~2日前や月経中(特に月経が始まって2~3日の間)、排卵時などによく起こります。
逆に月経がなくなりエストロゲンが安定する妊娠中は、片頭痛は一時的に治まることが多いのですが、出産後にはまた始まります。
閉経後には片頭痛が治まってくることが多いのも、エストロゲンの分泌量の変化がなくなるからかもしれません。
経口避妊薬(ピル)を服用した場合も、片頭痛が起こりやすくなることがあります。
ピルにはエストロゲンが含まれており(21日間服用し、7日間休薬)、片頭痛は血中のエストロゲン量の低下する休薬期間に生じることが多いと言われています。
ただし、片頭痛の人がピルを使用する場合は、前兆のある・なしによって、ピルを服用できないこともありますので、必ずかかりつけの医師に相談しましょう。
3. 家族歴
家族に片頭痛持ちがいると、子どもにもその症状が現れることが多く、遺伝との関係性も指摘されています。
特に母親が片頭痛持ちだと、その子は50%の確率で片頭痛を発症するとも言われています。
4. 飲酒や特定の食べ物
飲酒(とくにポリフェノールの含まれる赤ワイン)がきっかけで片頭痛を起こすことはよく知られています。
チョコレートやチーズ、柑橘類、あるいは食品の防腐剤として使われている亜硝酸ナトリウム、中華料理などによく使われるグルタミン酸ナトリウムなどの添加物によっても片頭痛が誘発されると言われています。
ただ、これらの食べ物や飲み物を摂取したからと言って、必ず片頭痛が発症すると言うものでもありません。
これらの誘因が複合的に絡み合って起こると言われています。
5. 空腹
ダイエットや朝ごはんを抜いたりすると、血糖値が下がり頭痛が起こる可能性があります。
6. 人込みや騒音、まぶしい光、ニオイ
人ごみでのストレス、狭い空間に溜まった空気、ニオイ、雑音・騒音、照明器具などによって、頭痛が引き起こされる可能性があります。
また、旅行先で片頭痛になることも多く報告されています。
これは、旅行によってストレスが解放されたり、寝不足になったり、不規則な食事などが原因と言われています。
7. 天候の変化、気圧の変化、温度の変化
台風やゲリラ豪雨、梅雨などの時期に片頭痛を起こす人が増えます。
これは気圧の変化とも関係があると言われています。
また急に寒い部屋に入ったり、夏場にクーラーのきいた部屋から外に出たときなどにも起こりやすいと言われていて、温度差も原因のひとつではないかと言われています。
8. 睡眠不足、寝過ぎ
睡眠不足、寝過ぎ、どちらも片頭痛の要因となりえますので、規則正しい生活をして、しっかりと睡眠を確保することを心がけましょう。
片頭痛が起こったときの対処法
片頭痛が起きたときは、なるべく光や音の刺激を避けて、暗い静かな場所で横になって休むと症状が和らぐことが多いです。
横になれない場合は、椅子に座って安静にするだけでも効果があります。軽い頭痛なら、数時間の休養で治ることもあります。
痛む部分に冷却シートや冷たいタオルなどを当てて冷やすようにすると、血管が収縮されるので痛みが和らぐことがあります。
また、コーヒーや緑茶などのカフェインを含む飲み物を摂ると、頭痛が楽になることもありますが、飲み過ぎると逆に頭痛を起こすこともあるので、量には注意が必要です。
また、市販の鎮痛剤や医師に処方された治療薬も効果を発揮します。
頭痛に対する治療薬の中でも、市販の鎮痛薬はすでに起こってしまった炎症を抑える働きが主なのに対し、トリプタン系薬剤は炎症を抑えるだけでなく、脳の血管と神経(三叉神経)に作用し、片頭痛の根本的な原因をピンポイントで抑える、片頭痛に特化した治療薬ですので、上手に使えば市販の鎮痛薬では効果がなかった頭痛を改善することができます。
最後に
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「まだサプリメントは試したことがない!」と言う方は、ぜひ参考にしてみてください。