「群発頭痛がひどいので仕事を休みます」
「ちょっと群発頭痛がツライから家事はお願いしていい?」
「ちょっとお酒は控えてるんです」
もし、あなたが部下や奥さんにこう言われたらどう思いますか?
群発頭痛の大変さは、まだまだほとんどの人に認知されていません。
目次
群発頭痛は市販の頭痛薬は効かないほどつらい
先読みポイント!
群発頭痛に市販の頭痛薬は効果がない
「頭痛なら頭痛薬を飲めば大丈夫だろう」なんて思っていたら大間違いです。
片頭痛や緊張型頭痛には頭痛薬は効果がありますが、群発頭痛には効果がありません。
なぜなら、薬の効果が現れるまでに時間がかかり、その間に群発頭痛は治まってしまうからです。
痛みを早期に軽減させる方法はあるがコストや手間がかかるなどのデメリットがある
先読みポイント!
群発頭痛の治療には「純酸素吸入療法」と「イミグラン皮下注射」が効果的
しかし、この2つにはデメリットもあるから注意が必要
群発頭痛の原因や治療法は、まだ解明されていません。
根本的な治療法はまだありませんが、痛みを軽減させる治療はいくつかあります。
純酸素吸入療法の効果とデメリット
純酸素吸入療法とは、純度100%の酸素を吸入することで、拡張した血管の収縮を促して痛みを鎮める治療法です。
フェイスマスクを通して毎分7リットルの酸素を15分吸入することで、大抵は酸素を吸入して5分ほどで痛みは軽くなってきます。
しかし、酸素ボンベを携帯する手間や、毎月2万円ほどのコストを考えるとなかなか手が出にくいと言うのが実情です。
また、専用の酸素ボンベには医師の処方箋が必要なのですが、そもそも処方箋をなかなか出してくれないという問題点もあります。
イミグラン皮下注射の効果とデメリット
イミグラン皮下注射は、自分で太ももの外側に注射ができ、15分ほどで効果が出ることから、群発頭痛患者としては大変画期的な治療法です。
それまでは医師の管理下(病院などで)でしか注射できませんでしたが、2008年に厚生労働省に認可され、医療機関の指導を受ければ患者が自宅で自分で注射ができるようになりました。
しかし、保険適用の治療とは言え、毎日複数回起こる群発頭痛に対処するとなると、毎月2~3万円ほどのコストがかかってしまいます。
また、会社や外出先などで注射をすることが「よからぬ注射をしていると思われるんじゃないか」「なんだか恥ずかしい」と感じる人も多く、そう言った部分で躊躇する人もいます。
そして最近では、注射をすると効果はあるが頭痛回数が増加したとの声が多く聞かれます。
毎日決まった時間に襲われるのでどうにもならない
先読みポイント!
毎日決まった時間に頭痛に襲われるので、基本「なす術がない」状態が続く
群発頭痛には、以下のような代表的な特徴があります。
- 毎日決まった時間(1~2時間)に頭痛に襲われる
- 1ヶ月~2ヶ月続く
- アルコール摂取(飲酒)が新たな頭痛の引き金になる
毎日決まった時間(1日に1~2回)で頭痛に襲われますので、それが仕事中だったり、家事の途中だとしても頭痛は待ってくれません。
その時間になると急に頭痛に襲われ、治まるまでは痛みで何もできなくなります。
痛みで仕事や家事ができないときの対処法
もちろん純酸素吸入療法やイミグラン皮下注射は即効性があり効果的な治療です。
しかし、これらの治療法には上でも挙げたようなデメリットがあります。
このデメリットを受け止めることも必要ですが、生活の中で自分でできる対策もあります。
すすめられても絶対に飲酒をしない
先読みポイント!
群発頭痛の発生時期には絶対に飲酒はしてはいけない
また、アルコール摂取が群発頭痛のトリガー(引き金)にもなりますので、頭痛の決まった時間以外で飲酒をすると、3回目の地獄の痛みに襲われることになります。
忘年会や新年会、会社の飲み会などがあっても、絶対に飲酒をしないようにしましょう。
仕事の付き合いなどで仕方なくお酒の席に出席する場合には、会合が始まる前に「お酒を飲むと死にそうに苦しくなります」くらい大げさに上司にいうといいでしょう。
もしそのときには本気でとられなかったとしても、その状況を見た上司は次回からは自粛するようにいってくれるはずです。
頭痛ダイアリーで自分の頭痛を管理しよう
先読みポイント!
群発頭痛になる確率は5万人に1人
認知されていないから周りの理解が少ない
頭痛と言えば「片頭痛」と答える人が多い中、群発頭痛はその患者の数も5万人に1人とも言われ、まだまだ一般的に認知されていません。
「頭痛なんか気の持ちようだ」
「気合で我慢しろ」
「薬でも飲んで早く治せ」
「自己管理がなっていない」
まだまだ、このような言葉をかける人が多いのが悲しい現状です。
しかし、群発頭痛は
・気の持ちようでどうにかなるものではない
・気合で我慢できるレベルの痛みではない
・頭痛薬は効果がない
・自己管理と関係なしに頭痛に襲われる
と言う特別な病気ですので、会社や家族の理解がなければ、患者はこの病気と向き合っていくことはできません。
もしも、あなたの身近に群発頭痛で悩んでいる人がいたら、まずはこれらのことを理解してあげてください。
また、よりその辛さを知ってもらうためにも、患者は毎回の頭痛の強さや持続時間などを日記(頭痛ダイアリー)につけておきましょう。
頭痛ダイアリーについてはこちらにまとめていますのでご覧ください。
最後に、私が実際に試して良かったと感じたサプリをランキングでご紹介しますのでご覧ください。
「まだサプリメントは試したことがない!」と言う方は、ぜひ参考にしてみてください。